グローバル化の進展という背景のもと、CSRが企業に要請される中で、とくに2010年に「ビジネスと⼈権に関する指導原則」が国連で承認されて以降、「企業と⼈権」をめぐる動きは⼤きな変化の中にある。ハラスメントなどの職場での問題からサプライチェーン上における児童労働や強制労働、さらには消費者の⼈権やAI、気候変動に関わる⼈権侵害に⾄るまで、「企業と⼈権」をめぐる問題はさらに広がりを⾒せている。こうした流れについて、CSRと「ビジネスと⼈権」の視点から考察して理解を深める。その際、単に机上の知識としてだけでなく、企業やその他の組織が実際にどう取り組んでいるか、どのような課題に直⾯しているか、という観点から、企業のCSRレポート、関連する新聞記事や動画など、できる限り⽣きた素材を参照しながら講義を進める。可能なかたちで個⼈ワーク、グループワーク的な要素も含める。
- 担当教員: 松岡 秀紀 [教員]