戦後の高度成長を遂げた日本に続き、アジアニーズ(新興工業経済)、アセアン、中国といも経済成長と社会変容を経験している。21世紀に入り、グローバル化とITの発展、中国経済の発展を背景に、アジア経済は量的にも質的にも大きな変化を見せており、世界の経済成長の牽引役となっている。本講義は、21世紀以降のアジア経済を理解することを目的としている。より具体的には、1980年代から90年代のキャッアップ型工業化時代以降の東・東南アジアにおける高度経済成長と各国・地域間の相互依存関係の強化に焦点に当てて、そのプロセスを追跡し、背景や要因について理解することである。講義では、経済成長の背景・要因として、経済発展に関する理論・モデルについても解説する。